2015年5月27日水曜日

THE LOVE MACHINE / 恋のルーレット



THE LOVE MACHINE / 恋のルーレット 
1967年公開のエルヴィス・プレスリー主演映画『GO!GO!GO!(邦題)』から <恋のルーレット>

<恋のルーレット/ THE LOVE MACHINE> 
寄っといで、こちらは恋のルーレット
運がよけりゃ夢も叶っちゃう
回れよ回れ、グルグルと
まだ見ぬ恋人だって当たるかも
スージー、いや、メイベリン
キャシー、それともアンジェリン

回れよ回れ、グルグルと
恋のルーレットで運だめし

* 俺たちゃただの水兵さ
みんなの望み
は一つだけ
このルーレットに運を賭け
素敵な恋を手に入れること
ノッポかそれともおチビさん
ポッチャリ目の娘かも知れないけど
幸運の女神よ、どうかお願いです
スリ一サイズが90、60、88の娘が当りますように

** さあさあ、お次はだれの番
時問がもったいないからね
回れよ回れ、グルグルと
恋のルーレットでの運命はいかに

* くり返し

**アドリブでくり返し


恋のルーレットでの運命はいかに  
(川越由佳氏 翻訳)


エルヴィス・プレスリーの魅力がポップなリズムに乗って響く。 
単純な映画にふさわしいお手軽な楽曲であっても、
ベトナム以前の保守的な時代のハリウッドを駆け抜けながら、
エルヴィスはいつだって悲しく、そして陽気だ。

それがすごい。 
作品そのものへ満足を感じることがなかったにしても、
エルヴィス・プレスリーのまなざしはどこか遠い。
 
♪ 回れよ回れ、グルグルと 
歌より儚い歌声が、B級の空気を変えて身震い脳震い 
♪ 俺たちゃただの水兵さ
みんなの望みは一つだけ ♪
 
どんなに名声と財産を得ても心は心 

step right up to the love machine
You may get luoky, win yourself a dream
Let the wheel go round, round and round
You may wfn that girl you never found 

Let the wheel go round* round and round
Try your luck right now on the love machine

We're just a bunch of salty sailors
One thing on our minds 
 
Takin a ohance on this machine
Maybe love we'll find
She may be tall, she may be short
She may be wide
But Ladv Luok, stop that wheel
On 38-24-35

* * Step up, who's next in line
This love machine don't weste no time
Let the wheel go round, round and round
What will your fortune be on the love machine 

* REPEAT

* * REPEAT WITH ADLIB

What wiil your fortune be on the love machine 



♪ On 38-24-35 ♪
 
 
女性の3サイズにこだわりながらのアホソングにも、しっかり エルヴィス・プレスリーは エルヴィス・プレスリーをしている。 

* 俺たちゃただの水兵さ
みんなの望みは一つだけ
 
We're just a bunch of salty sailors
One thing on our minds 




1966年10月には共同作戦中の米軍と韓国軍が、ベトナム市民の結婚の行列を襲撃し、花嫁を含め7人の女性を強姦し、宝石を奪い、3人の女性を川の中へ投げ込む暴行事件が発生。その後、メコン川流域で19人の少女の遺骸が発見されるという事件が起こっていた。この報道を受け国内では反戦運動が激しさを増していた。

エルヴィス・プレスリーは政治と一線を画して、娯楽に徹していた。

戦争なんかクソくらえ。(笑)
  
俺はただの人間さ 
だから、俺の望みはただひとつ、心のふれあいさ
そう聴こえる切なさが愛しくなる<恋のルーレット> 
かっては煌めいていた黄金のハリウッドも危機に瀕していた。大物プロデューサー、ハル・B・ウォリスも精彩を欠き、エルヴィスを使い捨てにすることを決めたように思える。 

この時期、日本最古の映画会社、日活も、石原裕次郎、小林旭、吉永小百合らの作品を制作しなくなっていた。老舗がなにふり構わずロマンポルノ路線に全面切り替えたのは71年だった。邦画で集客できていたのは東映だけだった。高倉健さんが 、観客を熱狂させていた。つまり、その裏で東映を支えてきた時代劇の俳優たちが続々と解雇されていた。

年季の入ったエルヴィスファンでさえ、映画館に背を向け出していた。

・・・エルヴィスは、苛立ちながらも、黙して語らず、淡々と10年前に交わした契約をクリアしていく、 エルヴィスが受けた2度目の残酷物語が展開されていた。

支払った代償は大きく、自身を傷つけるしかなかった。エルヴィスはストレスで老けていった。ひとり、すべてを胸におさめて。

テレビがハリウッドを破壊するが、テレビがエルヴィスを救う日を求めていた。エルヴィスは知らなかったが、世界が回っていることを暗示するかのように歌っていた。
♪ 回れよ回れ、グルグルと
恋のルーレットで運だめし ♪

♪ 恋がいい、ボグは恋がいい ♪
エルヴィス・プレスリーがどこまでもいい。

異議なしーッ!!

♪ We're just a bunch of salty sailors
One thing on our minds ♪
 
最近は・・・
こんな声を聴いたことがないねえ~ッ!
みなさん!


♪ 回れよ回れ、グルグルと
 

近頃、回っているのは、心か、欲望か、金か????
エルヴィス・プレスリーが回しているのは純真です。 
だから、ドーナツ盤はドーナツよりおいしい。エルヴィス・プレスリーの純真に潜む悲しみが、ひとときの清涼剤として、
思い切り響きます。


♪ We're just a bunch of salty sailors
One thing on our minds ♪


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